2009年8月1日土曜日

「パラグラフ」の概念がない

最近、急に日本語の本を読むのが苦手になった。なぜかというと、ほとんどの文章がパラグラフの概念が意識せずに書かれ、論理がつかみにくいからだ。例えば、段落中の文は1, 2文であり、そのような段落が無数に続いている。それぞれの段落には意味がない。1文毎に改段落をすると、主張や根拠がはっきりした文章を書くのは難しい。

英語の発想の文章は、主張や根拠がはっきりした文章を書くのが簡単で、論旨を読み取りやすい。それは段落の文章の順序に意味があるためだ。主張は段落の1文目に置かれ、続く文に、その主張をサポートする根拠を並べる。この形をとると、論理的な文章が書きやすい。

なぜ日本人にパラグラフという概念が意識されないかというと、 パラグラフに関する教育がないことが大きい。国語の授業では、パラグラフで文章を書くことを教えられない。大学の学部でも、教えられることはない。だから単に大学を卒業しても、書けるようにはならない。

日本語でパラグラフを意識した文章が増えて欲しいと願う。文章教育で、直感的な考え方だけでなく、論理的な考え方も身につけられる。教育改革で、ここを重点的に攻めると、日本も変わるんじゃないだろうか。

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