2009年2月21日土曜日

人生初の入社試験と結果

2月18日の午前9時に品川区に行き、人生で初めて、会社の入社試験を受けてきました。なぜ初めてかというと、学部のときも、修士のときも、就職活動というものをしたことがなかったからです。

会社に行って、履歴書を提出し、初めてSPI(採用試験でよく使われる筆記試験)とエントリーシート(履歴書のようなもの)を記入しました。神経が図太いので、試験のときにも、全然緊張しませんでした。

全く準備せずに入社試験に向かったので、落ちても全く不思議ではないと思っていました。以下に、どれだけ準備していなかったかを物語るエピソードを書いておきます。

  • 履歴書の準備に割く時間はまったくありませんでした。履歴書の記入が終わったのは、試験日当日の午前3時ぐらいでした。なんと履歴書に貼り付ける写真は、午前2時にセブンイレブンで印刷してきたのでした。
  • SPIは、本当に何も対策せずに臨みました。問題集を買わず、対策の問題を一瞥もせずでした。SPI対策していたら、もっと点数がとれたと思います。
  • エントリーシートの志望動機や自己PRは、入社試験のときに考え出したものを、即興で書きました。それでも内容は悪くなかったのかもしれません。なぜならエントリーシートの書き方とか構成法に関しては、勉強しておいたのに加え、もともと論理的な文書を書くのが好きだからです。

こんな準備状況で臨んだ試験でしたが、その会社の一次選考は通過したようです。次の面接に来てくれるように、さきほど電話連絡を頂きました。博士でも、興味を持ってくれる会社もあるんですね。何が理由で合格したのかはよく分かりませんが、これで人生初の一次面接に臨めます。少し自信になりました。

僕の就職活動の問題は、対策をする時間が少ないことです。ですが、このような実戦経験も活用しつつ、効率よく学んで、なんとかしようと思います。

2009年2月16日月曜日

ご褒美で頑張って成果を出すトレーニング

フィットネスクラブでほとんど毎日運動しながら、周囲の人間を観察していると、それぞれ2種類の筋力トレーニングに取り組んでいる人がいることに気がつきます。楽なトレーニングをやっている人と、成果を出すためにきついトレーニングをやっている人です。
  • 楽しむ人は、負荷が軽い筋力トレーニングをやっています。満足感はえられますが、負荷が適切に設定されていないので、筋肉はつきにくいです。
  • 筋肉をつけるとか、太らないなどの強い目標がある人は、これ以上できないというぐらい筋肉を限界まで追い込んでいます。またそうすることで、筋肉がつきやすくなります。
ここで議論したいのは、「どちらがいいトレーニングか?」ではありません。なぜ限界まで追い込めるのかを考えてみたいと思います。

僕は限界まで頑張ってトレーニングをする理由は、たくさん食べても、太らないためです。なのできついトレーニングを我慢してでも、できます。筋力トレーニングが好きでないのに関わらずです。このように頑張れる理由は、「我慢せずにたくさん食べられる」「体型が維持できる」というご褒美があるからです。

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さて、ここで「ご褒美があるから頑張る」という関係を一般化していきます。

好きを超えて、成果を出しながら仕事を進めるには、好き以外の異なる要素が必要です。なぜなら単に好きなだけなら、さきほど述べたように、自分が楽しめる範囲内でやめてしまって、それ以上、やる気がしないからです。

好き以外に必要な要素は、ご褒美ではないでしょうか。 (ご褒美以外にもペナルティで無理矢理動かす方法がありますが、真のやる気にはつながらないので、ここではあまり考えません)

ご褒美があるから、「やる気が出る脳内物質」が分泌されて、好きを超えて頑張れるのだと思います。もしご褒美がなければ、今やっている活動に意味が見いだせず、楽しめる範囲以上には、進めないのではないでしょうか。

好きの壁を乗り越えて、嫌いなことをやりつつ成果を出すには、単に頑張れというよりも、その人に分かるご褒美を提示するのが合理的です。おそらく、頑張れないのは、ご褒美の有無という構造の問題です。

そして何がご褒美になるかを、僕の場合から考えると、直感的につかめるものが、強烈なご褒美になりえます。しかし論理的に考えた上で理解するものは、弱いご褒美にしかならないようです。また有形のお金などに限らず、無形のもの、すなわち賞賛されたりすることも、ご褒美と感じます。

頑張りたいのに、頑張れないのは、ご褒美がない、もしくはご褒美が少ない構造になっているのでは?と疑った方がよいです。ご褒美がもらえる構造になれば、もう少し頑張れるようになるはずです。

それでも、数年やってみても、頑張った結果得られるものが、ご褒美に思えず、やる気がでない場合もあるはずです。その場合は、そこで我慢して頑張らずに、ご褒美がもらえる分野に変更するのが、充実した人生を過ごすには、よい戦略のように見えます。

2009年2月14日土曜日

思考と行動の分離 -面接の前に想定される質問を考えておく-

「脳が教える! 1つの習慣」という本によると、人は質問をされると、脳が働き始めるとのことです。働き始める前や、面接前に、想定される質問をされておいて、頭を動かしておくことが重要だと思います。面接で考え始めると、間に合わないと思います。またその場しのぎで受け答えすると、整合性がとれなくもなります。

よく言われていることですが、入社面接では、 以下の質問が想定される質問です。
  • なぜ企業ですか?大学ではだめですか?
  • 研究職じゃないのはなぜですか?
  • なぜこの業界ですか?他の業界ではだめですか?
  • なぜこの会社ですか?他の会社ではだめですか?
  • 10年後は何をしていたいですか?
これらが聞かれても、即座に答えられる必要がありそうです。ということで面接前から、事前に考えておきます。そして本番の受け答えで、いかに他の人と差をつけられるかが勝負ですね。
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逆に、この質問を大学院の研究室に進学するときにも適用できると思います。大学院入試の面接で以下の質問をして、それに答えられなければ、落とすとかしてもいいかもしれません。落とさないにしても、質問を通じて、もっと学生のキャリアプランが明確になると思われます。

  • なぜ大学ですか?企業ではだめですか?
  • 研究職なのはなぜですか?
  • なぜこの研究分野ですか?他の研究分野ではだめですか?
  • なぜこの先生ですか?他の先生ではだめですか?
  • 10年後は何をしていたいですか?

実際に、大学に適用するのは少し難しいかもしれません。なぜなら大学の研究室は、人手不足で、学生の売り手市場なので、落としてしまうと、研究室を運営していくのは難しいからです。


事前にいろいろと考えておきたいので、見かけたら質問してみて下さい。
脳が教える! 1つの習慣



ロバート・マウラー
講談社
売り上げランキング: 1043


おすすめ度の平均: 4.5
3 小さなことからはじめましょう。
5 読みやすいです
4 面白かったです。
5 繰り返し読みたくたった本です
5 小さな習慣が格差を生む


2009年2月11日水曜日

会社説明会に参加し、考えがまとまる

八王子近くにある某メーカーの会社説明会に参加してきました。その会社は複写機という最終製品と、光学部品を扱っている会社です。名前は秘密です。

写真は、説明会に参加するときに通ったJR豊田駅の駅前の通りです。

企業説明会に行ったのは、大学ではなく、企業で働くことも考えはじめたからです。

大学に残って先生になるには、いつも研究のことばかり考えられる人の方が向いている気がします。なぜなら研究に使った時間と、研究がうまくいく確率は、相関があるからです。

しかし僕の場合は、研究ではない「ビジネスモデル(どうやってお金を儲けるか)、よいデザインのものは何か、エンターテインメント」などに頭が向くことが多く、研究に割く時間が減る傾向があり、純粋な基礎研究者としては、芽が出にくい。つまり向いていないのかなと思い始めました。研究は好きなのですが、世の中には、他にも面白いものがあると思ってしまいます。

前々から、研究のことだけを考えられるように訓練しようとしましたが、なかなかままなりません。脳がそういう特性を持っているので、難しいかもしれません。

ここで、自分の脳の特性に合った分野を探せば、幸せになれそうです。うまい具合に働き場所を選べば、ビジネスやデザインの分野に携わったところで働けるはずです。

今回、企業説明会に行ったおかげで、メーカーの内実が少し分かり、もしメーカーにつとめた場合、どの分野に携わりたいかはっきりしてきました。モノづくりには、携わりたいものの、どの分野に携わりたいかまでは、はっきりしていませんでした。

1)まずメーカーの中でも、最終製品を作っているメーカーが好きかなと認識しました。メーカーが扱うカテゴリとしては、素材や中間製品(部品)があって、それらを組み合わせた最終製品があると思います。それらの中でも、僕は部品を組み合わせて、新しいブランドとビジネスモデルを生み出す部分が好きで、かつ一般消費者と向き合いたいので、となると最終製品がいいなあと思った次第です。

ただ技術を強烈に志向するなら、「部品に携わる」または「競争が熾烈な分野に参加する」方が、技術が身につくと思いました。

2)さらに最終製品の中でも、差別化されている最終製品が面白いです。同じような商品を作る会社がたくさんある分野では、お金を儲けにくいし、誇りを持って製品に携わるのが難しいです。

3)そして、人を楽しませる商品デザイン性が高いものを作っているところが、誇りを持って携われるます。働く会社の製品が好きであれば、メカ屋や電気屋で働くとしても、面白く、充実感があります。周囲と一緒に働くことになり、他の分野のことも分かりますしね。

ということで、研究を進めながら、しばらくいろいろなところを見て、進路を固めていこうと思います。大学から外に出て、いろいろと見聞を広めると、考えがまとまっていいですね。
 
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