2009年7月30日木曜日

ラジオ体操の本質

シルシルミシルという番組を見ていたら、ラジオ体操の歴史が放送されていた。ラジオ体操は、GHQに禁止された歴史がある。 アメリカ人から見ると、ラジオ体操の号令に合わせた動作は、不自然に見えて、軍国主義的要素を含んでいるから、許容できなかったようだ。

昔から、僕も集団で同じ体操をするのは、不自然だと思っていた。また最近になっても、健康増進にあの動きに意味があるように見えない。反動をつけているからストレッチではなく、時間が短いから有酸素運動でもなく、負荷が弱く無酸素運動でもない。ラジオ体操の運動には、合理的な運動の目的が見いだせない。

結局「健康増進」というのは表の目的であって、真の目的は、集団行動を教育するものではないか。それをサポートする考えとして、英語のWikipediaのラジオ体操に関する説明がある。その説明には、ラジオ体操は、道徳や集団との協調を目標とするもので、運動選手になるためのものではないと書いてある。僕は、それがラジオ体操の本質だと思う。ちなみに日本語のラジオ体操の項目には、真の目的については、触れられていない。

「子どもの時から思っていたこと」は日本人的考えではなく、アメリカ人的考えだったというのに驚いた。日本で産まれ育ったのに、考えはアメリカだったのか。

http://en.wikipedia.org/wiki/Radio_taiso

2009年7月29日水曜日

「たまごクラブ」、「ひよこクラブ」、「こっこクラブ」

昨日の午前に博士の審査が終わった。無事に合格だった。これで資格上は、工学博士になるはずだ。

審査が終わったことで、博士課程の一大イベントは終わった。そしてまた新しい研究人生が始まった。ようやく研究者のレベルとしては、「卵」から「ひよこ」になった。次の目標は「こっこ」?になることである。

今の研究室で博士を取得できてよかったと思う。前の研究室に留まっていたら、今よりも成長できなかっただろう。東京に出てきたことは、名古屋タイプとは異なる考えの人を見聞きできて、自分にとって、プラスになった。

ちなみにその日の昼、夜は外食で、おごってもらった。昼は本郷の松本楼、夜は下北沢の都夏に行き、ごちそうになった。ご飯とお酒がおいしくて、一日を楽しく過ごした。出資者の先生とittadao先輩には感謝です。

2009年7月25日土曜日

ふるさとに戻るべき?

NHKで青春リアル「ふるさとに戻るべき?」という話を見た。話の中では、たくさん20代の人が出てきたから、親近感があった。やはり、地元に帰って盛り上げようという人が主役に取り上げられていた。でも本来、地元に帰らない人が多数派だろう。僕も多数派の方だ。

本筋とあまり関係がないけど、記憶に残ったのは、ふるさとに帰る場所がない人だった。
1)愛知で派遣社員をやっている25歳の人。両親が6年前になくなったそうで、ふるさとに帰る家がない。地元には仕事もないそうだ。
2)他には幼い頃から両親について回ってふるさとがない人。その人は27歳で弁護士だった。同い年だった。
人がどういう風に生きてきたか知るのは、面白い。

一番の問いの「ふるさとに戻るべき?」に対して僕は、大きな利点、やりたい仕事、いい思い出があれば、戻ると思う。まあほとんどの人はそうなんじゃないかなあ。

2009年7月24日金曜日

東京工科大学で学会発表

学会発表で、八王子にある東京工科大学に初上陸。自宅からは電車で1時間半以上かかる。最寄り駅は横浜線「八王子みなみ野駅」である。駅から大学まで距離があるので、スクールバスに5分近く乗って、大学に向かう。僕は、バスに乗って大学に行く経験は数回しかなかったので、そのバスも新鮮だった。

発表の準備に関しては、全然余裕がなくて、前日の夜から、0から資料を作り始めた。なんとか電車の中でも資料を作って完成させて、間に合わせた。あまりの忙しさに目が回った。

そんな最悪の準備状況でも、発表に対する質問は6件ぐらいあり、一番多かった。ウケがよかったと思われる。

実は、発表前にフードコート内にある「伊奈喜」という店で、昼食をとった。学食なのに、本格的なざる蕎麦があるのは珍しい。学生はあまりいなかった。

ざる蕎麦とミニ天丼のセットで600円

余談。画像は932SHのカメラで撮影して、Bluetoothで転送した。数十cmの画像はきれいに撮れるけど、風景はまだうまくとれていない。

2009年7月20日月曜日

出身中学校を変えたい

土曜日、大学の研究室に向かう途中、渋谷区立上原中学校の中学生を見かけた。普段目にも止めないが、ふと靴とカバンがこじゃゃれていることに気がついた。おそらく靴やカバンを自由に選べるのだろう。いいなあと思いながら、研究室に向かって歩いた。

10年以上前、僕の出身の愛知県北部の公立中学校では、靴は白一色のものしか駄目で、カバンは指定のものしか使えなかった。靴下も白一色でないと駄目であり、ワンポイントも許されなかった。自由度は限りなく0に近く、そのルールの意味も分からなかった。それに対して説明をできる人もいないので、僕は不満を抱えて毎日を過ごす日々だった。

卒業して、高校に行ったとき、靴もカバンも自由に選べるようになった。高校の自由さに感動した。でもその程度の自由さは、人として当たり前だ。

その当時は、自分で中学校を選べなかったし、嫌でも行くしかなかった。本当は、上原中学校のような、もっと自由な中学校に行きたかったと思っている。ずっとあの中学校だったら、抑圧された環境で、いつまでも自分の能力が開花せずに終わっただろう。自分に子供がいたら、行かせないかなあ、と思う。でもまあ同じ苦労をさせるのも、広く人間や世界を知るにはいいのかも。

2009年7月11日土曜日

英文法の本

英語は文法が重要で、発音が悪くても、大まかに文法的に正しければ、通じることが多い。しかし文法的に間違った言葉で話すと、伝わらなくて、よくよく聞き返される。ということで、アメリカにいたとき、僕は発音よりも、まず文法が大事だと思った。

そして英文法を勉強するのは、海外に行く必要は全くなく、日本で本を使って勉強できる。個人的には、英文法の勉強には、次の2冊がお薦めである。

総合英語Forest
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墺 タカユキ 石黒 昭博
桐原書店
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こっちの本は、文法が構造化されて説明されているので、分かりやすい。 細かいことまで書いてあるので、下の本に書いていないことを理解するのには便利。

English Grammar in Use: with Answers , A Self-Study Reference and Practice Book for Intermediate Students of English , Intermediate

使徒的な建築@Denver

Denver市街を下調べせずに歩いていたら、変わった形の建築物(下の写真)に出会った。
遠くから見たもの。近づいて見てみる。
どどん。この幾何学的な形は、アニメ、エヴァンゲリオンの使徒の形を連想させる。ラミエルみたい。

今調べて分かったけど、実はDenverの美術館だった。「脱構築主義建築」で有名なDaniel Libeskind の設計で、2006年に完成したものらしい。常識離れしたイメージ上の産物というのが、エヴァンゲリオンとの共通点になるのかな。

予期せず、面白い建築が見られて、学会参加の役得だったなと思う。

Denver Art Museum
http://en.wikipedia.org/wiki/Denver_Art_Museum

2009年7月4日土曜日

泥沼の電話帳移行

先日、オンラインで932SHという機種を買って、携帯電話を変更しました。自宅に帰ってすぐに、USIMカードを「705SH」から「932SH」に差し替えて使い始めました。早く新しい機種を使いたい一心で、電話帳を移し替えませんでした。それだと不便なので、使い始めて3日たって、今日電話帳を移行させました。

当初、BluetoothかUSBで接続して、電話帳を移行させる予定でした。それが全くの見当違いの方法でした。4時間、作業を繰り返しても、移行できませんでした。できないままでいるのが悔しくて、この方法に見切りをつけるのが困難でした。うまくいかなかった原因は5つあって、

  1. Bluetoothで、携帯とPCを接続する設定が、意外に難しい
  2. USB接続はドライバが必要
  3. 携帯電話からデータをやりとりする、「シャープ製のデータ管理ツール」が使いにくい
  4. それぞれ電話帳の保存形式が違っていて、ファイルの受け渡しがうまくいかない
  5. USIMカードを差してある片方しか動作しない

ことでした。4.が一番のネックだったでしょうか。

4時間粘ったけど、結局、BluetoothとUSBの接続は諦めました。第二の「S!電話帳バックアップ 」という方法を使って、電話帳を移行しました。これはソフトバンクのサーバーを経由して、電話帳を転送する方法で、携帯電話(705SH, 932SH)に付いていた機能でした。この方法でやれば、10分ぐらいで作業が終わりました。

また作業の途中で思ったのが、ソフトバンクショップに行って、移行してもらうのが、早くてよいだろうという第三案です。 でも「ここで諦めたら、今まで使った時間が無駄になってしまう」と思って、最初の方法に、見切りがつけられませんでした。ありがちなサンクコスト(sunk cost)的な展開になってしまいました。 気をつけないといけませんね。

サンクコスト時間術 (PHPビジネス新書 66)
斎藤 広達
PHP研究所
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おすすめ度の平均: 4.0
4 あ、ココでサンクコストか!というある日の実話をお話します。
1 少しは考えて!
2 高レビューを見て購入しました。
5 カタカナ語で気に入ってしまった!
5 時間に対する考え方が変わります。

2009年7月3日金曜日

個人的に興味深い…本

【検証】東北大学・江刺研究室 最強の秘密 (理科少年シリーズ)
江刺 正喜 本間 孝治 出川 通
彩流社
売り上げランキング: 838
知っている、有名な研究室に関する本が出版されていたので、紹介します。これは、キャッチーなタイトルですね。出版社からの内容を引用すると、
内容紹介★産学連携を積極的に行ない、多くの企業から支持され、№1の評価※を得ている東北大学の江刺研究室。その「強さ」の秘密と日本の科学技術の現在を徹底討議・検証する。★最先端技術MEMS研究の世界的権威の江刺教授が、現場の声に導かれながら「使える」技術、「不況に打ち克つ」技術の本質、技術者の育成を語った。キーワードは「理科少年」!
※日経産業新聞の調査で企業が評価する大学研究室1位(03年)

という内容だそうです。

江刺研究室は、企業が評価する大学研究室、という尺度で測ると、上位にくるのは間違いないでしょうね。まだ入手してませんが、読んでみたら、また感想を書きます。

 
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