2009年5月29日金曜日

研究室公開に来る人たち

今日は、朝から夕方まで、研究室公開が行われている。説明員をしていて、入ってくる人や通り過ぎていく人を見て思った。例年通り、やはりここは女性の人が素通りしていく研究室だと。

では、どんな人が多かったかというと、圧倒的に男性である。まず会社の人(男性が多い)が結構見に来てくれる。続いて、会社を定年退職したような男性の方。そして男子の高校生や大学生もやってくる。しかし女性はほんとうにわずかで、10人に1人ぐらいこればいい方だと思う。

やっぱりメカとか電気の研究は、女性にはウケがよくないと考えられる。どれだけ体験できるようにしても、研究テーマだけでは限界があるのである。このウケが悪い原因は、生まれなのか、育ちなのか、それとも両方なのか、未だによく分かっていない。また原因が分からないし、対策もされていない以上、この傾向は、何年たっても、変わらないのかもしれない。

2009年5月27日水曜日

正しい書き順を知らない

以下のことは恥ずかしいことだと思われていますが、僕は、正しい漢字の書き順を全く覚えていません。そういう人は、僕の周りには、かなり少ないと推測しています。小学校低学年のときは、勉強ができず、成績もあまりよくなかったので、正しい書き順を知らないのに不思議はありません。

大学に入って以降、書き順が変であることを指摘された回数は、10回ぐらいあります。そして今日もまた書き順が間違っていることを指摘され、その回数が加算されました。ホワイトボードに漢字を書いて、説明をしているときに、複数の人に「書き順がおかしい」、「どんな風に書いたんだ?」と言われました。

そういうとき、いつも思うのは、「みんな小さいときから、勉強ができたんだなあ」ということです。皆は、正しい書き順を身につけられる能力が備わっていました。そして僕には、幼少時、身につけるだけの能力がありませんでした。単にそれだけのことだと思います。

加えて言うと、僕は「部首」も「日本語文法」もほとんど覚えていません。だから部首を使って、名前の漢字を説明されても分かりません。さらにいくつかのアルファベットの筆記体の大文字も書けません。筆記体の文書を読むのはつらいです。

ここで言いたいのは、それらを身につけなくても、なんとか生きていけるということです。産まれながらに優秀な人には、身につける能力がなくて、覚えられなかった(僕みたいな)人がいることを、認識してくれたら幸いです。

最後に、今から努力すれば、上記にあげたものを身につけられる自信はあります。今から修得する価値があれば、やってみますかね。

2009年5月23日土曜日

T先生の受賞お祝いパーティー@国立新美術館

六本木にある国立新美術館のレストランで、とあるT先生の受賞お祝いパーティーがありました。レストランの場所は3Fで、建物は吹き抜け構造になっています。

受賞したT先生に関連する人が招待を受けて、出席しました。その出席者は40-50人ぐらいだったでしょうか。T先生のご家族、先生たち、秘書様たち、共同研究先の会社員、卒業生、在学生、などがいました。

料理やお酒の質の高さは、言うまでもない。デザートも10種類以上あって、取るのに迷いました。


改めて思うのは、そのT先生が超優秀だってこと。指導教官のF先生も来ていまして、スピーチがありました。
「(F先生は)T先生が修士と博士のときに、二回しか指導しなかった」
「アメリカに残るつもりのT先生を、なんとか頼み込んで助教授で戻ってきてもらった」
前者は、自分にはありえない。後者も自分には縁がなさそう。
T先生の実験や解析のセンス、英語をはじめ、とても自分には真似ができないと感じます。以前、研究室にいたポスドクのSさんは、真似しようとしてはいけないと言っていた。それぐらいの人です。




じゃあ、自分はどこまでできるのだろうか?と思うと、自信がありませんね。他にもいろいろありましたが、それが一番印象に残った会でした。

2009年5月22日金曜日

ストレス解消と任*堂筆記試験

僕は、近いうちに任*堂が、ストレス解消のゲームを出すと予測しています。なぜなら、今年の筆記試験の問題に、 「ストレスを解消する新しい方法を提案してくれ」という問題があったからです。脳トレやWii Fitなどの流れからも類推して、将来的に出てくる製品と無関係ではないと踏んでいます。ちなみに僕は10程度の方法を提案しておきました。

その他の面白かった問題は、「万歩計」の機械設計に関する話でした。万歩計を設計するときに何を考えて設計すべきか?という問題でした。これはおそらく「生活リズム計」を意識した問題だったと思います。任*堂は万歩計も作ってるんですね。筆記試験の後で気がつきました。

数ある会社の筆記試験を受けた中で、オリジナルな問題を作っていたのは、任*堂だけでした。発想を大事にしている会社なんでしょうね。

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2009年5月20日水曜日

手書きの履歴書をやめよう

日本には、履歴書は手書きであるべきで、一文字も間違えずに書く、誤字を修正液で直すのは許されないという慣習がある。手書きの履歴書は、本人の『やる気』や『人柄』を表すものだから、手書きにする必要があるそうだ。

手書きにする理由は、以下の理由と信じられている。
  1. 手書きでない履歴書は、やる気がないことの表れである。印刷という簡単に作れる方法に流れるのは、まさにそれを示している。
  2. 字が丁寧なのは、しっかりした性格を表している。印刷したものでは、それが分からない。
  3. 修正液で履歴書の誤字を直す人は、真剣に働く気がない。間違えたら、一から書き直して当然である。
まあそれはそうだが、個人的には時間の無駄だと思う。プレゼンのときに、現代はPCの画面をスクリーンに投影できるのに、未だにOHPのフィルムを使って発表をするぐらいの時代遅れ感がある。

手書きでなくても、以上の3点は判別できる。やる気を示すのも、もっと適切な方法がある。業務に必要な資格の取得や勉強をしているかどうかで、評価できる。また決まった形式に乗っ取って書類を作成できるだけでも、しっかりした性格だと言える。真剣に働く気があるかどうかは、履歴書だけでは、分かるまい。だからやる気を問うために、面接をするわけだ。

手書きでなくて、印刷した履歴書のメリットとして、以下がある。
  1. 印刷した履歴書の方が、手書きよりも読みやすい。
  2. 履歴書の中身に重点的に時間が使える。
  3. 応募者の時間の節約になり、勉強に時間を回せる。

ちなみに研究室にいる外国人が言うには、韓国、アメリカ、フランス、トルコでは、手書きの履歴書は使わないそうである。PCでつくったものを印刷して提出するそうだ。(韓国は、日本と同じく、手書きだと思ってたから、意外だった)手書きで、かつ一文字も間違えてはいけないというプレッシャーは、国際的に見ると、かなり異様なんだなって思う。 「手書きで、しかも間違えないこと」に意味があるのか?って、何回も聞かれた。

手書きじゃなくても、うまくやっている国がある以上、印刷の履歴書で人物を見ることは可能である。手書きをやめて、違うことにエネルギーを費やした方が有意義ではないだろうか。「PCで作製した履歴書も可」、と応募書類のところに書いて欲しい。 しかし何十年後にしか変わらないかなあ。

2009年5月19日火曜日

同窓会に行ってはいけない?

Harvard Business Schoolの教授陣のメッセージが収められた「ハーバードからの贈り物」という本に、David E. Bell教授 の同窓会に行ってはいけない、というアドバイスがあった。一見すると、同窓会は面白いし、行った方がいい、という印象を持つ。なぜなら、他の人の人生や異なる組織の情報が分かって、有意義だから。しかし教授は、行ってはいけないと主張している。

教授の言う、行っていけない理由は、次の通りである。同窓会に参加することを意識すると、クラスメイトと比較しはじめ、やりたくないが低リスクで高収入なことをやろうと思ってしまう。また、自分に合わないと知っていても、肩書きや収入が多い仕事につこうとしてしまう。つまりやりたいことにチャレンジするリスクを高く見積りすぎて、やりたいことができなくなってしまう。それが同窓会に行かない方がいい理由である。

僕も、高校や大学の同期と会うと、同期は既に車を買ったりしてるから、それだけで引け目を感じたりする。本当にやりたいことは、大企業の課長や部長になることではないけど、なぜかそこに向かってしまう、という気持ちが自分の中にある。自分は、同窓会に参加すると、リーマン路線にぐいぐい引き込まれる。 やりたいことは諦め、お金を儲けて、車を買いたい気持ちになる。

そこでDavid教授の主張は、リスクを下げる努力はしつつも、リスクを必要以上に恐れず、やりたいことをやってみるのが幸せなんじゃないか?そして同期と比較し、リスクに過剰反応しないためには、同窓会に参加しない方がよい。という主張である。やりたいことを重視する点では、自分の考えに近く、納得できた。ただ、やりたいことを諦め、低リスクな人生を歩んで、ようやく大人と認識されることもあるから、難しいところではある。


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2009年5月16日土曜日

任*堂落ちで終戦→アカデミックに切り替え

最後に受けていた企業、「任*堂」も二次面接で落ちました。ここに落ちたことで、またアカデミックで一旗あげてみるか、という気持ちになりました。

面接での敗因は、次のDSやWiiに関しての質問にうまく咄嗟に答えられなかったことです。
  • 「DSやWiiの中身(プリント基板)に関してどう思う?」
  • 「DSの中身を自分ならどうしたいですか?」
なぜ答えられなかったかというと、ここ数年は、ゲーム機にあまり触ってなかったからです。加えて最近は、ipod touchや音楽に面白みを感じていました。それで任*堂のゲーム機に関する質問に答えられないのは無理もないことです。結局は、ゲーム機に対する思い入れが弱かったのが主要因でしょう。なので、たとえ入れたとしても、真剣には仕事に取り組めなかった可能性が大きいです。客観的に考えて、ゲーム機に対する想いが足りなかったでしょうね。

ところで、この会社は博士に対して、差別がなくて、フェアだったと思います。2人の先輩も博士を卒業して、入社していました。僕も少しでも選考を先に進めることができました。博士に差別がない会社は貴重なので、よい会社です。

「任*堂」を受けて良かったことは、「任*堂」について詳しく知ることができたことです。受けるに際して調べた以下のようなことは、無駄になっていません。
  • 任*堂のビジネスモデル
  • なぜ技術力があまり高くない「任*堂」が多くの利益を出せるのか?
  • 任*堂が利用しているHon Hai (ホンハイ) って何?
  • 任*堂がサプライチェーンのどこの部分を担当しているか?
  • 枯れた技術の水平思考とは?
  • 娯楽産業の特徴は?
自分なりに答えが出ました。振り返ってみると、関心は任天堂のビジネスにあって、ゲーム機の技術的なことに関しては、あまり興味を持ってませんでしたね。また2人のOBに会って、任*堂の裏側を詳しく知られたりしたのが、有意義でした。

これからは、またアカデミックな側に立ち戻って、頑張っていこうと思います。ここ数ヶ月の心の動きの変遷は、激しかったです。途中からは、自分が企業向きの人材でないと気がつきながらも、安定を求めて、ずるずると就職活動を続けていました。今後も安定を求めることは変わりませんが、しばらくはアカデミックなポジションを探します。

2009年5月14日木曜日

ゴールデンウィークは名古屋に帰省

ゴールデンウィークは実家に帰ってきました。

今年のゴールデンウィークは、新幹線の券が、取りやすかったです。高速の利用料金が安くなって、高速に人が流れたからでしょうか。5月3日の新幹線の指定券が、5月2日に取れるという具合でした。例年、指定席は前日では取れないというイメージです。お金(インセンティブ)が人の流れに影響を与えることが、個人的には興味深い点でした。

5月3日は、研究室の同期と名古屋駅周辺で会ってきました。きしめんの吉田で、きしめんや味噌煮込みうどんを食べた後、JOYJOY名駅店でビリヤードなんかもやりました。その後は、近くのタイトーのゲームセンターにも行きました。同期が9人ぐらいいた中で、学生なのは僕だけなので、またなんとも言えない気分になるのでした。

5月4日には、大学の研究室の先輩の家におじゃましてきました。名古屋市昭和区いりなか駅周辺のアパートに住んでいました。先輩は中国人(32歳)で、奥さんも中国人(27歳)です。奥さんに、八角が入った本格的な中華料理を作ってもらって、普段よりも多く食べました。

余談ですが、いりなか駅周辺に住むのもよいです。聖霊病院 、南山大学、中京大学附属中京高等学校、スーパー、薬局、本屋、喫茶マウンテンなど、一通り必要そうなものは、そろっています。また東京と比べた場合、人が少なく、自然が多くて、家賃が安いので、住みやすいです。そうこう考えている内に、将来的には、東京から離れて、名古屋に戻りたいと思うようになってきました。

5月6日は、桃太郎神社 (犬山市)というところに行ったのでした。これは愛知県犬山市栗栖にある神社です。ここは思い入れがある場所で、過去に何度が訪れたことがあります。まーのんびりしたところです。

なんてことはないんですが、東京に来て3年以上住んだ結果、名古屋の良いところに気がつくようになりました。実家に帰るのは、東京と名古屋を比較し、両方を客観視できるよい機会です。
 
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