2009年12月31日木曜日

実験の時短

12/30の日中に、時短生活ガイドSHOWという番組を見た。メインの企画は、料理の時短。短時間でどれだけ本格的な料理を作れるか?がチャレンジだ。そのときは品川庄司の品川祐が20分で、洋食のフルコースを作ることに挑戦していた。その動きたるや、迷いが殆どなくて、スポーツのようで美しかった。スポーツにも考えている時間はほとんどない。

ここで「料理の時短」というアイデアは、「実験の時短」にも使えるのではと思い立った。料理はまさに実験で、料理の考えは、典型的な物理・化学・生物実験にも活用できるはずだ。

「実験」 = 「思考」 + 「作業」
実験の時間は、思考と作業の二通りに使われる。つまり実験の時間を減らすには、思考の時間か作業の時間を減らせばよい。例えば、実験の作業だけ実験室で行えば、実験の時短ができる。同じ作業をするにしても、考えながら作業すると、2倍は時間がかかる。

思考を分離し、かつ作業を速くした人
品川はあの番組中では、考えていなかった。考えなくても動けるレベルになっていた。動作も相当速かった。考えず作業を速くすることで、料理を作る場面での時短に成功していた。ただし番組に出る前は、相当、思考に時間を使い、作業を速くできるように練習を積んだはずだ。

実験の前に、あらかじめ作業内容を考えておいて、ほとんど作業だけする人がいた。前の研究室にいた助手がその典型例だった。家族がいたから、早く帰る必要もあったその人は実験している時間が短いにも関わらず、長く実験している人より成果を出していた。彼は実験前に、実験のイメージトレーニングしていたそうだ。実験といっても、慣れると9割ぐらいが、定形業務であって、変わった現象は現れないし、その場での判断や思考はほとんど必要ない。

実験の時間 ≠ 実験室にいる時間
一方で、実験室にいても、思考と作業にほとんど時間を使っていない人がいた。その人は待ち時間に時間を費やしてしまっていた。実験室にいた時間は長かったけど、あまり成果は出なかった。実はそれが昔の僕なんだけど。研究室のボスが実験室にいることを最重要視して、考えることを軽視していたから、そうなった。

結論
思考は別の場所でやり、実験室では作業だけやれば、実験時間は短縮できる。早く帰りたい人にはお薦めな方法だと思う。ただ日常生活で考える時間は増える。

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