2010年3月17日水曜日

ぎっくり腰の顛末記(1)救急車に乗るまで

月曜日の夜にぎっくり腰になった。事の起こりは、スポーツジムでデッドリフトと呼ばれるトレーニングをやっている最中のことだった。デッドリフトとはバーベルを持ち下げして、主に背筋を鍛えるトレーニングだ。本命の90 kgの重さで上げ下ろしをしたときは何も起きなかった。80 kgと負荷を下げても、何も起きない。60 kgまで下げて、まさに終わろうといときに、ぎくっとなった。

腰がくだけた。60 kgのバーベルは床に落ちて、立ちあがれなくなった。急に背中の筋肉がびくっとして、強制終了された。ぎっくり腰のぎっくり感、それは今までにない感覚だった。

ぎっくりしてからは、歩けなくなった。ここで床に落としたバーベルの片付けをすべきだろうと思い、バーベルをいつもの5倍の時間をかけて、なんとか元の位置に戻した。しかし、力があったのはそこまでだった。やはり背中に痛みがあり、痛くて立っていられない。

前屈みの姿勢で、とぼとぼとストレッチマットに向かった。ストレッチマットで寝ることは自然だ。そこで横たわって、休憩すれば、よくなるだろうと期待していた。初めての経験で、どういう時経過を経るか分からなかった。

10分待った。20分待った。しかし立ち上がろうと度に、背中に強い痛みが生じて、起き上がることができなかった。刻々と営業時間の終わりが迫っていた。周りにいたスポーツクラブの会員は、寝ているだけで痛がる姿を見て、いぶかしがっていたに違いない。

事故から30分経っても、改善が見られなかった。そしてスポーツクラブの従業員にレスキューを求めた。すると背中を冷やすための冷湿布を持ってきてくれた。湿布を背中にあてがって、回復を待った。

従業員の話では、ぎっくり腰になる人はよくスポーツクラブにいるという話だった。僕は見たことがないけど。またその従業員もぎっくり腰の経験者だそうだ。

回復を待つ間、従業員からは、2つの選択肢を提示された。
1)なんとか歩けるなら、タクシーで送ってもらって、自宅に帰る
2)歩けないなら、救急隊を呼んで、近くの病院に運んでもらう
営業時間が終わっていくなか、どちらかの選択を選ぶ必要があった。

希望は1)自宅に帰りたかったので、立ち上がることを4度、5度、試みた。そのたび、激痛がその意図を阻んだ。発生後1時間経って、立ち上がることすらできないため、ついに1)の選択肢を諦め、2)を選んだ。そして救急隊を呼んでもらった。

救急隊はスポーツクラブの中に入ってきて、3人がけで担架を使って、救急車まで僕を運んだ。途中、従業員専用の裏口を抜けた。ここはスポーツクラブの会員が通り抜けない秘密の出口で、建物の裏口に通じている。

建物の外では、裏口にも関わらず、10人以上の野次馬がいたのが分かった。救急車というだけで、見に来る人がいるんだよね。見られているのは、正直、恥ずかしかった。

救急車の中で、救急搬送先を決めた。連絡をして、搬送先はわりとすぐに決まった。自宅の近くから探していき、市内の病院になった。大した病状ではないから、たらい回しにされなかったんだろうと思う。これが重い病状だったらと思うと、ぞっとする。

そして救急車で、市内の病院まで運ばれた。

続く

4 コメント:

maico さんのコメント...

朝起きてメールを見た時はビックリしました。
退院したばっかりで、まだ痛いだろうから無理せずゆっくり治してね。

Moemoe さんのコメント...

maicoさま、

いやはや、皆様にはお騒がせしました。無理はしないつもりです。完治するまでは2~3週間はかかりそうです。

ルミコ さんのコメント...

デッドリフトは、当分の間、禁止です。

Moemoe さんのコメント...

ルミコさん、

デッドリフトもうまくやっていれば、問題なかったはずですが。。。数ヶ月は中断とします。

 
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