昔に比べて、アカデミアの職業を目指すリスクは上がっていると思います。そのような状況下では、研究職を目指し、報われる確率は低いです。
1.アカデミアの過去
20-30年前は、博士を取らずに、修士を出ただけで、助手(現在の助教)になる人がたくさんいました。またポスドクはなかったので、研究員にならず、そのまま先生になる人がほとんどでした。もしくは、国研に行った場合も、任期なし研究員での採用でした。食いっぱぐれるリスクはほとんどなかったように見受けられます。
2.アカデミアの現在
ところが現在、博士をとっても、標準的なキャリアパスは、ポスドクになることです。助教になれる人は、多くありません。先生になれる人は僅かです。また多くのポストが任期付きになろうとしています。任期付きの准教授(=特任准教授)というポジションも増えています。任期なしの人の下に、多くの任期付きの人が働くという構図になりました。
ここで浮上してきたリスクは、期限が切れた後に次のポジションが見つからないリスクです。悲しいことに、「博士やポスドク経験は会社でほとんど評価されない」ので、そこから会社に転身を図るのは難しいです。
3.アカデミアの未来
今後も、国が国家予算を削減し、人件費を減らすのに伴い、任期付きの雇用が増えていくのではないでしょうか。そしてリスクはますます上がると思われます。
ここで正直に自分の考えを言うと、「今の状況が、過去の状況のままなら、リスクは少ないので、研究を続けたい」です。しかし現実は変化し、リスクは昔よりも多くなっているようで、あまり考えずに研究を続けていけるのかどうか、迷います。つまり僕らの先生が辿ったのと同じコースは辿れません。楽観的に考えると、「過去の人と同じように、自分もなっていける」と思いますが、実際はそのようなことはあまりないはずです。その状況を踏まえた上で、どこに行くか、また再考すべきかもしれません。
3 コメント:
リスク管理は難しいですね。リスクを抑えすぎると何もできなくなるし、リスクを抱えすぎると先が不安になるし。常にシーソーゲームですね。
ま、どの世界に行っても、やりたいことをするにはリスクをとる必要がありますからね。
上は間違って別のアカウントで書いてしまいました。ごめんなさい。
というか、僕こんなアカウントもっていたということを初めてしりました。
ittadao(ただお)さん、
リスク管理は難しいところですね。人によって、リスク許容度は変わってきますし、年齢で考えても、二十代の方が、リスクは取りやすい気がしますね。
またこれに関しては、後日、詳しく書きたいと思います。
作ったアカウントの存在を忘れることは僕もあります。
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