当初は、「研究はあまり好きではない」、「会社でも博士の能力が活かせる場所がある」、と思っていました。しかし取材を進めていくにあたり、そうでもないことが分かりました。
- 研究は、自分の好奇心に基づく限り、会社の業務よりも、はるかに面白いものです。
- 業績ばかりを狙って、好奇心がないことをやろうと考えると、途端につまらなくなるので、注意が必要といったところでしょうか。
- 今後は面白い仕事を狙ってやるようにします。
- 博士卒後、会社に行って、働いている人に直接伺いました。「博士じゃないとできない仕事はない。淡々と業務をこなす毎日で、物足りなさを感じている」と。
- また日本の会社に入って、研究職にならないなら、十中八九博士を持っていても待遇は上がらないようです。出世するようにもならず、よい仕事がもらえるわけでもありません。むしろ入社するのが遅れた年数分、出世が遅くなるようです!それにも関わらず、せっかく時間を費やして博士をとった後に、日本の会社に就職するのは、勿体ないものがあると感じました。
- 日本の会社では、「博士的な能力」がほとんど必要とされていないことに、待遇が上がらない原因があると思います。おそらく日本の会社は、欧米でうまくいった方式を取り入れて、それを改善して業績を伸ばしてきたことから、クリエイティビティやオリジナリティはあまり必要とされていません。むしろ性格テストで、「オリジナリティにこだわらない人」の方が、高い評価を得ると言われています。「日本の会社では、創造性が必要とされていない」とは、日本にインターンシップに来たアメリカ人も、同じことを言っていました。
(10社以上の書類選考[エントリーシート]を通過したことから、博士新卒の会社への採用は、理論的には可能なようです。)
2 コメント:
日本の企業ではせっかくの博士もあまり役に立たない、オリジナリティやクリエイティビティが必要とされない、ということですが、海外(特に欧米)の企業では具体的にどうなのでしょうか?
将来の参考にさせて頂きたいな〜と思っています。
TaKUMAさん、
アメリカでは博士が尊重されている、もしくは活躍しているようです。具体的には、思いつくだけで、Google、Adobe、3Mの会長、GEの元会長、IntelやBoseの創業者などの方が博士です。
「オリジナリティやクリエイティビティは、アメリカの会社の方が重視されている」と、友人は言っていました。僕は、直接働いたことがなく、間接的にしか分かりません。具体的で詳しい情報は、直接、欧米の企業で働いている人に聞く必要がありますね。
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