2011年5月31日火曜日

学会発表の原稿準備で見た光明

本日、学会発表で提出する原稿(A4で6ページ)の締切だった。自分と一緒に研究を進めた学生の発表である。もちろん興味があるので、教える自分にも熱が入っていた。学生が持ってくる原稿に、訂正に訂正を重ねた。僕は物腰が柔らかなので、すぐにOKを出すと周りの人には思れがちだ。しかし実際には、研究で要求するレベルはかなり高い。

そんな僕を相手に、学生たちも最後まで頑張ってくれたと思う。学生が同じ質だとしても、スタッフ側の要求レベルが高ければ、学生も頑張ってくれることも多い。スタッフが手抜きだと、学生もだらけることが多い。お互いのやる気は相関があるようだ。いい成果を出したければ、自分のモチベーションを高くして、チェック機構を厳しくする必要がある。これが教員になってこの一年で学んだことのひとつ。

教育効果を考えて、指摘した点を一つ一つ直してもらった。何回指摘されても、くらいついて直してるところは評価できた。 自分が直した方が早く質が上がるのを、ぐっと我慢して修正してもらうのは、骨が折れる。でも研究の質も学生のレベルも上がっていると実感した。

苦労した甲斐もあり、学術論文にできるようなデータが産まれそうな胎動を感じた。これを続けていけば、きちんと研究成果になりそうだ。一年経って、ようやく研究者として世界と戦えるレベルにいけそうな気がしてきた。それまではあまりにも研究が進まず、もうこのまま進まないのかと思って、自信をなくしかけていた。ところが仕事の進め方を学び、なんとか光明がみえてきたのである。

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