2011年2月19日土曜日

お金がなかったとき泊まった宿のこと

昔の写真を見ていたら、5年前の写真が出てきた。約5年前、修士学生だった私は愛知に住んでいた。その次の年から、博士課程では東京に行くことが決まっており、アパートを探す必要があった。東京=名古屋の往復交通費と宿泊費は最低負担しないといけない。ところがお金がなかったので、節約のために南千住の3畳しかない部屋に泊まった。1泊3,000円だった。

写真を見ればわかるように、風呂、トイレは共同。狭くて安いけれど、清潔感があって、悪くなかった。なんだかこの宿に泊まったことを人には公表するのは、はばかられてきた。節約しているときの恥ずかしさがある。

さすがにこのグレードの宿に泊まったのは、最初で最後。これ以降はこのような狭小宿には泊まっていない。ただ東京 世田谷でひとり暮らしの友達の家に泊まったときは、この宿に負けじ劣らじ狭かった。

飛び込み営業を断ること

食堂で昼ご飯を食べて居室の近くに戻ると、女の人が居室前の廊下をぐるぐる回っていた。私は何も考えずに自分の部屋の扉を開けた。すると次の瞬間、ノックする音がした。さっき回っていた女の人だった。

名刺を渡され、自己紹介が始まった。保険会社の飛び込み営業だった。色々どんな保険・年金に入っているか聞いてきたが、話の腰を折り、1分以内に断った。

だらだら引き伸ばしたあげくに断るのは、お互い不幸になるので、早めにNoと言うのが重要だ。相手が話すのを聞かずにドアを閉めるという、無礼も働かないといけない。普段は相手の話をきちんと聞くポリシーがあるけど、そんな私でも冷徹に断るようになれた。営業に対しては。

昔はちゃんと飛び込み営業の話を聞いていた。初めて保険の営業の人が来たとき、きちんと話を聞いて、家族構成などのアンケートに答えて、保険のプランの説明を聞いたあと、断ることにした。けれどこれにかけた時間的な犠牲は多かった。そこから教訓を学ぶことにした。自分が悪い人間になり断る。最初は難しい。でも一回割り切ると簡単だ。

いい人でいるという戦略はいつも取れるわけではない。それを悪用しようとする人がいる限り。

2011年2月16日水曜日

不登校学生への対策

正直に言って、僕が「大学への不登校」について理解するのは難しい。自分がそんな経験がないからである。だけれども学生の不登校について対策しなければならない。そこに難しさを感じている。

今回、2週間無断欠席していて、連絡が取れない学生とコンタクトを試みた。該当の学生には、仲の良い同期の学生からも、連絡をとってもらう。でも連絡がつかなかった。不登校となると、対策は一筋縄では行かない。

10人に1人は不登校になり、なる学生もローテーションで変わる。不登校学生が発生する度に連絡を取らないといけない。不登校になるのは、研究がうまくいっていない学生が多い。それを考えると、研究がうまくいくように手助けしておくのが効率がいい気がする。
 自分は教育職なので、学生に来るように連絡するのも仕事だ。これはやらないといけない。やる気がある学生ばかりを集められたらいいけど、そうもいかず、対症療法で済ませている現状。どうにかしたいです。

2011年2月15日火曜日

単年度予算の消化は大変だ

多くの大学の予算は、単年度会計である。年度内に使い切れない研究費の次年度繰越は通常不可である。本大学の場合、物品については2月中購入しないと、今年度の研究費から支払えない。やっかいなことに、この予算消化は、どうしてもギリギリになる。

なぜなら何か急な出費のために、予算消化を後延ばしにした方がよいからである。例えば、急な出費の代表格である装置故障に備えなければならない。12月に予算を使い切った状態で、1月に装置が壊れて修理が必要となると、お金がなく、対応ができない。かといって、2月末のギリギリまでに粘りすぎると、焦って物品購入するハメになる。

町の道路工事のように、数合わせで不必要なものを買っているのではないか?と疑われるかもしれないが、自分の場合はそうではないので、悪しからず。年度毎会計がこの問題を引き起こしているのは間違いない。だが自分ではシステムを変えられないので、今回はそこには触れない。

今年度は、教授の研究費を除いても、5種類の研究費を使い分けていた。用途毎に使い分ける必要があり、考えて使わなければならない。文房具、椅子、プリンタなどの汎用品は、通常の研究費では購入できず、校費からの支出となる。これもかなり面倒くさい。

自分の研究費だけでも種類が多いのに、研究室全体の研究費も管理するとなると、把握するだけで頭のメモリが取られる。このあたりのお金の管理システムをもっとうまく構築したい。それが来年度の課題でもある。

2011年2月11日金曜日

超有名企業の会長の講演は

約70歳の超有名企業の会長が、大学で講演をした。中身は経済学者が提案しそうな、今後の日本がやるべきことという漠然としたテーマ。この講演は、パワーポイントを使わず、用意した原稿を朗読するスタイルだった。会長は座りながらしゃべり、話のトーンの強弱は少なく、身動きはほとんどしなかった。板書もしなかった。いまどきではかなり珍しいスタイルである。

でも自分にとって、このスタイルには不満足だった。まず話に抑揚がないと、長時間は聞いていられない。また視覚を使わないと、情報量が足りず、内容に満足できない。

もう少しやり方がよければ、納得できたかな。やはりグラフやチャートは視覚で見えた方が、説得力がある。結局、要職にいる人が、満足する発表ができるともいえない。また逆に、満足する発表ができる人が、要職につけるわけでもない。どちらとも言えないですな。

2011年2月9日水曜日

1日の仕事量が終わる頃に1日が終わっていた

アメリカからのメールに返事を書き終わり、今日1日の仕事が終わったと思ったら、11:59PMだった。
  • 1日が先に終わるから仕事仕舞いになるのか?
  • なぜ数ある仕事を今日この1日で終えようと思ったのか?
  • そもそも研究職で完全に終わる仕事があるのか?
  • 時間が空いたら、そこを埋めるように仕事を作ってるのではないか?
など疑問が産まれた。仕事自体を減らすか、もっとゆっくりやれば、このような事態にはならない。

2011年2月5日土曜日

企画した掃除の延期

今日の夕方は,研究室を掃除をやるはずだったのに,学生の集まりが悪く,延期になった.自主的に学生が掃除せず,部屋がゴミだらけだったので,私が企画したことだった.学生の怠業は,自分のモチベーションをなくさせ,協力する気をなくさせる.モチベーションを下げたくないのだが,こちらが周囲に引っ張られて,要求水準を下げてしまう.

少年漫画では,主人公が頑張ると,周りのやる気がなかったチームメイトも影響をうけて頑張りだす.しかし現実は厳しく,そのようなことは稀であり,打っても響かない人の方が多い.逆に,周りに影響されて,やる気を失うことの方が多い.

このようなことは不幸なことではあるが,人生修行にはなるだろう.そう思うと,やる気がまた出てきたのである.

2011年2月4日金曜日

在室表にこだわる

所属している大学では,「在室表」を部屋の扉に貼り出して,自分がどこにいるのか示すのが一般的だ.教員,職員,学生が取り入れている.ただ,このシステム,監視社会みたいな気がして,来たばかりのときは慣れなかった.

それでも自分は空気におされ,5月か6月に自分も貼り出した.そのときに作ったものでも,機能は発揮していた.デザインの点で,気に入らないところがあったので,半年経ってつくり直すことを決意した.

illustratorを使い,フォントをヒラギノ丸ゴに変え,紙も緑色にして,在室表をつくり直してみた.さらに印刷した用紙はラミネート加工して,両面テープでドアに貼りつけ直した.これだけやれば,他の人には負けない出来に到達できたと感じる.なぜか夜になって,こういうところにこだわり始めてしまい,帰りが遅くなってしまう.

2011年2月3日木曜日

実験室のゴミの廃棄

今日の午前中は,実験室のゴミ廃棄についてまとめていた.研究室は面倒くさがりの学生が多く,教授は忙しいし,ゴミが溜まっている.誰かが権利関係を整理し,廃棄方法を調べ,学生を指揮して捨てなければならない.消去方法で考えて,やる人がいないので,そういう整理整頓をすすめるのは,だいたい私になっている.

色々捨てないといけないものはあるが,面倒臭い廃棄物のひとつはリサイクルが必要なものである.ブラウン管テレビを廃棄したいが,これは家電リサイクル法の対象になっており,リサイクルする必要がある.液晶テレビとは違い,ブラウン管テレビは引きとり手はいない.大学に出入りの電気屋に依頼するのが,大学の使う方法だ.15インチで約3,000円かかる.これは研究費から支払えず,校費から支払いをする.

物を持つだけで,負債になる.まず処分費用にお金がかかり,物を置くのに,スペースを借りて,お金がかかる.物を捨てても研究は進まないが,この負債処理は未来のために,誰かがやるべき仕事だろう.

2011年2月1日火曜日

学生のインターンシップ先の訪問

考えすぎると、書けなくなるので、気楽にBlogを再開しようと思う。昨日と今日は、学生がインターンシップしている会社に視察してきた。両方とも大手自動車会社の孫請けであり、下請けが作るモジュールの中の部品を作っている。モジュール内の部品になると、電子基板、コネクタ、ノズルなどに単純化され、ぱっと見ても分かりやすい。

工場内は整頓されていて、作業がしやすくなっている。品質管理のために室温は年中22℃に保たれているので、大学よりも過ごしやすい。女の人の方が細かい作業には向いているため、工場の作業員は若い女の人が多い。聞いてはいたが、実際に工場に行ってみると驚く。工業といえば、女の人が少ないイメージがあるからだ。

学生はインターンシップに行くが、どれだけ会社の秩序だった環境を取り込んでくれるかわからない。今までの学生を見ていると、インターンシップに行った結果、秩序に与える影響はあまりないようである。残念ながら実験室は乱雑な状況にある。いいところを取り込んでくれることを望んでいる。
 
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